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戦国ラブドール
第20章 半兵衛は二度死ぬ
もう何度気をやったのか、大海は半兵衛の上でぐったりと横たわる。半兵衛は張り型を引き抜くと、大海の背を撫で労った。
「すいません、先程反省したばかりなのに、またやりすぎてしまいました。体、痛くないですか?」
「ずっと痛いし気怠いです。でも、それ以上に、気持ち良かった……」
大海は半兵衛に口付け、とろけた目を向ける。それを見ていると半兵衛は再び張り型を挿入したくなるが、肉体を酷使している大海はすでに汗だくで汁まみれである。張り型はいかなる時も固さを変えないが、生身の人間には限界がある。半兵衛は張り型を投げ捨てると、膝の上に大海を乗せたまま体を起こした。
「あなたは……優しいですね。私を恨み、拒んでも無理はないのに、今もこうして私のそばにいてくれる」
「恨むだなんて、あり得ません。半兵衛殿には色々世話になりましたし、恩を返したいんです」
「だから、私の暴力にも耐えたと?」
「暴力なんて、振るわれてませんよ」
「あなたの意志を無視し、躾などと称して乱暴に犯したのです。私のした事は、暴力以外の何物でもありません」