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誘惑
第1章 日常
「おはようございます 、優梨お嬢様。 気持ちの良い朝ですよ。 」
いつもと同じ様に執事の花木が起こしてくれる。
きっと他の人とは違う、私の生活。
少なくとも本で読んだ日常生活と私の生活はかけ離れている。
ベットから離れて、 平和な1日の始まりをまた迎えた___
私は父親とも母親とも一緒に住んでいない。
山奥に建てられた大きな屋敷で誰にも気付かれることなくひっそりと暮らしている。
父親は数ヶ月に一度、私の様子を見にやってくる。此処に私を閉じ込めているのも、父親である。
いつも通りの1日が終わりかけていた夕暮れ時
父親の所有するヘリコプターがやってくるのが見えた。
久しぶりに父に会える、素直に嬉しかった。父は私にいつも"気持ち良いこと"をしてくれるから…。