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イラナイ子
第2章 ××
ガチャリと園長先生が開けてくれたドアに続いて入っていった

どうせ引き取ってもらう方の顔は見るのにギリギリまで見たくないと俯いて歩いてしまう

見慣れた応接室のソファーの前に見える男性と女性の脚
身なりは良い印象だった

私と園長先生も向かい側のソファーに座り話を始める
隣で話しているはずの園長先生の声も聞こえないくらいに緊張していて、私を呼んでいた事にも気が付かなかった

「ぅ…悠」

肩を軽く揺さぶられやっと呼ばれていた事に気がつく

慌てて顔を上げ自己紹介をしようと思って目に見えたのは……………………


優しそうな人達だと、思った
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