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近親にゃんにゃん
第1章 秘密の関係

食卓に着くと、待ち構えていたかの様なタイミングで後ろから、美羽の腕がにゅっと伸びる。その手には目玉焼きとベーコンの燻製が豪快に乗ったお皿が携えられていた。
「これ朝ごはんね」
妹の透き通った声にぼうっとしていた頭が目を覚ます。俯いていたところ首肯だけし、顔を声の元へと向ける。
そこには出来のいい長女がテキパキと3人分の食事を卓上に揃えて行く姿があった。
最後に自分の分を置くと決められた席に腰を落ち着かせる。美羽は俺と美紅に目を配らせ手を合わせるよう無言で促す。
『頂きます』
3人の声が揃い、それぞれが自分の食事に手を掛け始めた。カチャカチャとフォークとナイフが食器の上で楽しそうに踊る。
そんな中、言葉のない食卓の沈黙を破ったのは美紅だった。
「学校始まるのにまだ寒いね」
耳に入ってきたその一言に気付けば俺は首肯していた。気温がやけに低い訳ではないが裸足で歩くにはあまりに熱を奪っていく冷徹なフローリングの床がそこにはある。が、そんな事は二の次。我が自慢の妹二人、美羽と美紅の可愛いさに比べれば極小さな事柄である。その可憐さは兄の自分からしてもそう思える程に。学校でも人気の美少女と言うことに人知れず納得してしまった。
「これ朝ごはんね」
妹の透き通った声にぼうっとしていた頭が目を覚ます。俯いていたところ首肯だけし、顔を声の元へと向ける。
そこには出来のいい長女がテキパキと3人分の食事を卓上に揃えて行く姿があった。
最後に自分の分を置くと決められた席に腰を落ち着かせる。美羽は俺と美紅に目を配らせ手を合わせるよう無言で促す。
『頂きます』
3人の声が揃い、それぞれが自分の食事に手を掛け始めた。カチャカチャとフォークとナイフが食器の上で楽しそうに踊る。
そんな中、言葉のない食卓の沈黙を破ったのは美紅だった。
「学校始まるのにまだ寒いね」
耳に入ってきたその一言に気付けば俺は首肯していた。気温がやけに低い訳ではないが裸足で歩くにはあまりに熱を奪っていく冷徹なフローリングの床がそこにはある。が、そんな事は二の次。我が自慢の妹二人、美羽と美紅の可愛いさに比べれば極小さな事柄である。その可憐さは兄の自分からしてもそう思える程に。学校でも人気の美少女と言うことに人知れず納得してしまった。

