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心掟
第2章 偶さか


その言葉に彼女は再びフリーズする。
誰よりもわかりやすい彼女。
今彼女はとても困っている。
本気で何も考えず彼女はここへやってきた。


「 … 満喫。かな? 」
「 女の子一人で満喫は相当危険だよ。」
「 じゃ … カラオケ? 」
「 一人で?朝まで?ソファー硬いぞー 」


そんな風に茶化していると、彼女は困り顔で口を噤んだ。


「 いい宿なら近くにあるけど 」


もちろんラブホテルだ。
いい宿とはいえ、最寄りのラブホテルは利用したことがなかった。
誰も職場近くのラブホテルなんて利用しないだろう。


「 … ほんと? 」


彼女は彼を疑うこと無く、彼について行こうとした。



「 後は自己責任だからな 」


そう彼は言い放ったものの、彼女は理解していない様子だった。
いつも通り首を傾げ、見上げる。
ただそれだけ。



二時間後、彼と彼女はラブホテルの一室に二人きりになった。


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