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禁断遊戯~背徳と罪悪の狭間(はざま)で~
第1章 豹変


 ――怖い……あの時と、同じ……
 この力に、勝てる訳……ない……
 もう、ダメ……なの、かな……?



 両手首に込められる力に、私は過去の古傷を思い出す。
 今の状況が、とても酷似している事に、戦慄が走り、思考が鈍り始める――。

 同時に、どんなに足掻いても、この状況からは逃れられない――そう思った時、私の首筋にザラっとした生温かいものが触れた。


「そんなに怖がらなくてもいいじゃん。オレの事、父さんだと思えばいいだけ…………」
「……っ! 悠、ちゃんは……こんな、事……しな、い……」



 ――目の前にいる、悠ちゃんの子供……
 彼は……悠ちゃん、じゃない……
 同じになんて、思えない……よ。
 


 悠はいつだって、私を大事にする――初めて会った時も、私が自分から欲しくなるような愛撫をしていた。
 居ても立ってもいられない――そんな、もどかしい気持ちにいつもさせられて、私を先に快楽へ導いていてくれる。

 だから、今自分に手を掛けている彼を、悠だと思えばいいと言われても、そんな事出来る訳がないし、人格が違うのだから、到底無理な話だった。



「……そっか。そうだよね……無理な話か。なら……オレのやり方で証明する」


 首筋を這うザラついた生温かいものの正体――ソレは彼の舌。
 上から下、下から上へ、妖しく蠢くソレに、私は戦慄とは違う感覚に囚われる。

 そして、次の瞬間――。


「ぃ……っ?!」


 首筋を這っていた舌が消え、彼の言葉と一緒に、その場所で小さな痛みを感じた。


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