パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 刻印

　衣服は全て脱ぎ、下着姿のまま、ベッドの上に寝かされた私。
　悠に腕枕をされながら、全身を撫でられていた。


「千夏ちゃん……気持ちいい？」


　撫でられる事で、ずれた下着から姿を見せる膨らみの頂。
　その頂を、二本の指で挟み、執拗に愛撫する悠は、耳元でそう囁きながら、私の反応を楽しんでいる。


「はぁ……っ、ん……きもち、いい……」


　――なんだろ……ふわふわ、する。
　いつもと、ちがうの……。


　いつもとは違う心地よさから、私の目には涙が溜まり、目尻を通って、耳孔へ流れた。
　頂から、波紋のように広がる甘い痺れは、私の下腹部の奥を熱くさせる。
　鼓動と同調して溢れた蜜は、下着の色を徐々に変えていった――。


「……濡れてきたでしょ」
「や……ぁっ、そんな……きかない、で……」
「いつもとは違うから、感じてるのかな？」
「……っ！」


　言葉で詰められれば詰められるほど、下腹部の奥が熱く疼き、鼓動と同調して溢れ出す。
　いつもとは違う悠の愛撫に、少しずつ高みに近づいて行った。

　下着の色が変わったという悠だけど、その場所に触れる事はしない。
　ただ、硬く主張を遂げた頂だけを愛撫し、時折、流れ出た涙を舌で掬い取る。


「千夏ちゃん……イキたいでしょ？」
「ふ……はぁっ、ん……い、きた……ぃ」
「わかった……イっても、いいよ」


　と、何を思ったのか、悠は私の唇を塞ぐと、愛撫している手とは反対の手を私の手に絡める。
　口内を隈なく責め始めると、絡めた指を不規則に動かした。


　――な、に……これ……？
　こんなの……はじめ、て……。
　や、だ……だ、め……い、く……っ！


「ぁ――……っ！」


　その行為に、ゾクゾクと、全身が泡立つような、不思議な感覚に囚われた私は、あっという間に高みまで昇り詰める。
　同時に溢れ出した夥しい量の水飛沫は、臀部の方へ流れて、下着とシーツを濡らした。


「……気持ち良かった？」
「はぁ……はぁ……っ」


　フッと、小さく笑う悠は、そう言って私の頬に軽くキスをする。
　何故か、悠のその行為に、胸が熱くなった私は、腕を伸ばした。