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禁断遊戯~背徳と罪悪の狭間(はざま)で~
第5章 刻印
――どうすれば、いいの……?
もう、居られない……?
そんなの、いやだ…………。
小さくなった恐怖と不安が、再び私を襲う――彼との事が知れたら、終わりを迎える。
嘘は最大の裏切りで、悠が一番忌み嫌うものだから。
彼との事をいつまでも隠し通せるものではないし、墓まで持っていく自信もない。
ならば、今この時だけは、悠と一緒にいたい――深く繋がっていたいという衝動に駆られた。
「……繋がり、たい……」
「……っ!?」
悠の首に腕を回した私は、掠れた声でそれを乞う。
そんな私の行動に、少し驚いたのか、体を小さく震わせる悠。
これ以上、私の中で、言葉なんていらなかった――悠と繋がりたいと伝えるなら、首に回した腕を自分の方へ引き寄せればいいだけの事。
「千夏ちゃん……そんなに、煽らないで。ま……――――ね?」
“欲しくなるように、したんだけどね”
悠は、何かを悟ったように小さく笑って、私の耳元で囁くと、下着の端から指を滑り込ませた。
「ぁ…………っ!」
「音、聞こえた? ここに、何が欲しいの?」
「!」
私の体が小さく震えると同時に、粘着質な水音が、静かな部屋に響き渡る。
刹那――悠の、少し楽しげな声が聞こえてきて、私の顔は一気に熱を持つ。
「千夏ちゃん、何が欲しい?」
「ぁ……ゃぁっ」
私の中に入って来そうで、入って来ない悠の指は、堅くなった蕾をクルクルと撫で回す。
「言えないの? なら、まだあげない……」
そう言って、その蕾をグッと押し潰した――。
「やっ、ぁあぁ……――っ!」
水飛沫と、卑猥で粘着質な水音、そして――私の声。
それらが何を意味しているのか、悠は知ってて言う。
「あれ、いっちゃったの?」
「ぁ……やぁ……こすっちゃ、また……っ」
余韻で震える私の体に追い討ちをかけるように、尚も蕾を擦られる。
小刻みに揺れるたび、はみ出した頂にも痺れが走り、目の前に閃光が走り始める――。
「いいよ……何回でも。千夏ちゃん……――――よ」
“心配しないで、どんな事があっても、一緒にいるよ”
「! ぁ……っ、あっ、あぁっ!」
耳元で囁かれたその言葉に、体の奥から熱いものが溢れ出す。
それは、私の心の中にある不安と恐怖が消えた証拠だった――――。