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禁断遊戯~背徳と罪悪の狭間(はざま)で~
第5章 刻印
強い圧迫感は、私の中に何かを刻み付けるかのように、荒々しく蠢く。
粘着質で、耳を塞ぎたくなるような音が、バスルームに響き渡る。
「んっ……ぁ、あぁぁっ!」
「……千夏ちゃん、随分と締め付けるけど、そんなに……――?」
“欲しかったの?”
背後から耳元で囁かれ、私は小さく頷く事しか出来ない。
体勢が、いつもとは違うせいか、奥深い場所を抉られている。
「指よりも、こっちの方が……いいでしょ?」
「!」
何故、それを聞いてきたのか――私の中は、悠が持っているそのもので、形を変えられていたから。
他の――異物でも入ろうものならば、すぐに判ってしまう。
私の中の異変に気づくのも、時間の問題だと、覚悟はしていた――。
だけど、悠の口から飛び出した予想外の言葉に、私は少し驚いた。
「……千夏ちゃん、自分でイケた?」
私の中に、何か別のものが入り込んだ事には、気づいている様子の悠。
しかしながら、それが彼――柊斗くんの指だとは、気づいていないようで、私にそう聞いてきた。
その問いに、私は首を横に振る――自慰行為は、滅多にしないから。
「……だろうね。千夏ちゃん、一人でする時は、ココでしょ?」
「あ……っ!」
「堅くなってる……入れたまま、擦ったら、どうなるのかな? 試してみようか……」
「ゃ……っ、あぁっ! 両方は……っ、あぁぁっ!」
試してみようか――そう言った悠の手は、鼠形部を通り、茂みをかきわけて、中指だけが蕾へ到達する。
ビリッとした強い刺激に、私の体は仰け反り、次に訪れるものを拒み、首を横に振った。
普段、いつもはあまり姿を見せない蕾も、幾度となく迎えた高みによって、開花する――それは、触って欲しいと言わんばかり。
「……っ、千夏ちゃん、そんなに締めたら……っ」
「ゃ……っ、だ、め……っ、ぁ……っ?」
堅く咲いた蕾を擦りながら、そう囁く悠の吐息は熱を含んで、とても艶かしい。
それなのに――発する声のトーンと言葉は、どこか意地悪さを感じる。
「……いいの?」
「――……っ!」
「ココは……欲しいって言ってるけど、ね?」
猛りの先端が、堅く閉じた奥深い場所を、強くもなく弱くもない振動が刺激する。
ピタリと隙間なく密着しているその場所は、まるで悠とキスをしているようだった。