この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断遊戯~背徳と罪悪の狭間(はざま)で~
第5章 刻印


 焦らされていると言った方が、表現的には正しい。
 わざと、達せないようにしているのか、決して早い律動はしない。

 それ故、私の中で何かが膨らんで行くような感じがして、下腹部に力が入る。


「ぁ……っ、はぁ……や、あぁっ!」
「もう、イきそうだね……一回、イク?」


 そんな私の心情と、中の状態を悟った悠は、それだけ言うとゆっくり早く律動を始めた。
 悠の猛りが、私の中を行き来するたびに、粘着質な音が辺りに響く。

 下腹部の奥を、自身の猛りの先端で突き、蕾を擦る悠。


「ぁ……やぁ……っ! あ あっ……や、い……っちゃ……ぁあっ!」


 目の前に閃光が走り、ゾクゾクとした感覚が全身を駆け抜けた時、私の体は否応なしに弓なりになっていた。
 同時に、大腿部の内側を伝う温かい液体は、私が達した事を物語っていた――女性の射精と言われる潮を吹いて。


「……っと。大丈夫?」
「ぁ……っ」


 身体の強張りが消えて、腑抜け状態の私の手は、浴槽の縁から滑り落ちそうになるも、悠がそれを受け止めて、私はそのまま身を委ねる。


──こ、んな……の、初めて……だよ。
 悠ちゃん……気づいてる、よね。


「……大丈夫だよ、千夏ちゃん。俺がいるでしょ? 不安になる事ないよ……少し、休もうか」


何も言わずして、身を委ねた私を包むように抱きしめる悠は、フッと小さく笑う。
 そして、それだけ耳元で囁くと、少し乾いた私の唇に潤いを与えてくれた────。



 一人で歩く事すらままならない私は。悠に抱きかかえられ、ベッドに寝かされる。

 女性の身体というのは、一度達しても、火照りは冷めないらしい。
 身体の奥の奥が、今も尚、燻っている事に、少し嫌気が差した。


──どうして……かな?
 こんな自分、嫌だな……。


「…………」
「ん? まだ足りないって、顔だね。そういう風にしたのは、俺だけど……」
「!」
「あはは……図星か。少し休んだらね……中に欲しいんでしょ?」


 サラッと、卑猥な事を言ってのける悠は、赤くなった私を見て、楽しそうに喉を鳴らす。

 いくつになっても、行為と言葉は恥ずかしさを覚えるもので、私は掛けられた布団で顔を隠した。

/62ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ