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禁断遊戯~背徳と罪悪の狭間(はざま)で~
第1章 豹変
「……っ! や……っ、ぁ……っ!」
「ちぃちゃん、ココ弱いんだ……そういう顔見るとさ、もっといじめたくなるんだよね」
そんな時、弱点でもある“耳”を軽く噛まれた私。
口から漏れた、少しだけ熱の篭った声に、彼の中にある何かを刺激したらしい。
無論、悠の子供だから、血は争えないんだろう――そんな事を考えた時もあったけど、予想に反して、彼の中にある“何か”は、父親でもある悠より上回っている。
「……………………」
――そのうち、諦めて……くれる……はず。
少し、我慢すれば……いい……
声……出さなければ、いいだけ……
理性と本能――私の中で、まだ冷静でいられる理性が、そう呟かせてくれる。
悠を思う気持ち、そして……悠の子供――柊斗くんを大切にしたいと思う気持ちが強く、状況がどうあれ、そういう気分にはなれない自分がいた。