この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater53.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断遊戯~背徳と罪悪の狭間(はざま)で~
第1章 豹変
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
固く目を瞑り、何も見ないようにして、今の状況が変わるのを、待つ事にした私。
自分が、何も反応しなければ、彼も諦めてくれるだろうと、考えての選択だった。
それなのに…………――――。
「……その顔、逆効果だと思うけど? 本気で拒まないと……ちぃちゃん、戻れなくなるかもよ?」
「…………っ?! 戻れなく、なるって……どういう、意味?」
「それは、こういう事じゃない?」
「や……っ!」
諦めるどころか、更にその先へ進もうとしているのか――彼は自分でつけた赤い印を指でなぞると、小さく笑って、何かを探すように、下へ下へと指を這わせる。
同時に、考えた選択も、彼の笑みと言葉で、あっという間に覆されてしまった。
――悠ちゃんと……同じだなんて……。
どうすれば、いいの……?
こんなの、耐えられない……っ!
「……やっぱりね。すぐ泣くし、感じやすいんだね。そういう人って…………――――だって……」
最悪な事に、その指先の動きが、悠と同じだという事に、私の体は素直に反応していた。
それに気づいた彼は、いつもと同じ様に笑うと、再び耳元で信じ難い事を囁く――。
“そういう人って、濡れやすいんだって……”
「な……そ、そんな事……な、いっ!」
感度には個人差はある――私の場合、人よりも感度がいいと、悠にも言われた。
それを見抜かれて、動揺を隠し切れず、彼の言葉を否定する。
![](/image/skin/separater53.gif)
![](/image/skin/separater53.gif)