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禁断遊戯~背徳と罪悪の狭間(はざま)で~
第1章 豹変


「じゃあ……試してみる? ちぃちゃんは否定したけど……体は、素直に反応してるみたい。ほら……胸元、ピンク色になってる。これって……感じてる証拠じゃない?」
「……っ! ん……っ!」



 ――感じたくない……っ!
 そう思うのに、どうして……
 体が、熱くなる…………。



 心とは裏腹で、体は言う事を聞いてはくれない――妖しく蠢く彼の指先に、下腹部の奥で熱いものを感じた私は身を捩じらせて、それから逃げようとした。

 それは次の瞬間、意味の成さないものになってしまう――。


「ほら……やっぱり、感じてるんだ。顔真っ赤にして、可愛い……。ねぇ……素直になれば? 気持ちいいんでしょ、ココ」


 触って欲しいと言わんばかりに、急成長を遂げた胸の膨らみの先にある突端。
 彼はそう言うと、その突端を指先で押し潰したり、軽く爪先で引っ掻くように弄ぶ。

 それらの刺激によって、下腹部の奥の熱が徐々に高まって行くのを覚え――。


「や……だ……っ! も……や、めて……っ!」


 何かが溢れ出してしまいそうな感覚に囚われた私は、首を横に振りながら、それを懇願した。


「やめてもいいの? 本当は……やめて欲しくないんでしょ? 体は、もっと欲しいって言ってるよ?」
「や……ぁ……っ?!」



 ――う、そ……そんな……っ!



 けれども私の願いなど、彼には届いていなくて――突端を弄んでいた指先で、体のラインをなぞるかのように、少しずつ……確実に下へ移動させた。

 下腹部の奥から溢れ出した熱に、私の体はピクンと揺れ――そんな自分に驚きを隠せず、目を大きく瞠る。


 ――ここにいるのは、柊斗くんじゃない……
 いやぁ……悠ちゃん、助けて…… 



 と、そんな私の目に映ったのは、少し前まで屈託なく笑う彼の姿ではなく、まったくの別人で。

 悠に助けを求める私の体の異変に気づいたのか、口角を少しだけつり上げて、怪しく微笑んでいた――。
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