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恋愛無双ーレンアイムソウー
第4章 レンタル彼氏ー出会い篇ー
待ち合わせに指定されたのは
博多っ子の待ち合わせ定番スポットの
一つである天神"大画面前"
沢山の人が行き交うこの場所で
皆、器用に待ち合わせをしている。
「緊張してんの?」
隣にいるレンが携帯から顔を上げて
ヒロの顔を見やる。
「いや…緊張ではないんですけど
俺よく考えたら常連しか相手した事なくて
新規は初めてなんですよ~」
「あぁ、そーいう事。
相手もある程度大人の女性なんだし
彼女だと思って相手すれば大丈夫だって」
「そ、そうっすよね!俺頑張ります!」
「その調子。ほら目印ちゃんと持って。
見つけてもらわないといけないんだから。
あ…あの子達かな?」
レンが視線を向けた先には二人組の女性。
頬を染めてこちらへ近付いてくる。
「あの~お二人ですかぁ?」
「もし良かったらお茶でも…」
女性達の発言で客ではないと気付く。
客ならこんな風に話し掛けてこない。
レンが爽やかな笑顔を浮かべて口を開く。
「すみません…俺達彼女待ってて…」
「あっそうなんですね!すみません!
じゃ私達もう行きますね!」
女性達はいそいそと去っていく。
「たった一言で去らせるとは…
さすがレンさんですね」
「ははっ。ヒロにも出来てもらわないと
俺困るんだけど~」
「勉強になったんで使わせてもらいます」
レンとコソコソ話していると
トントンと肩を叩かれて振り返る。
「レンくんとヒロくんですか?」
微笑みながら話し掛けてきたのは
可愛らしい雰囲気の女性。
こんなレベル高い人が客?
とヒロは一瞬ひるんでしまった。
レンはさすがに慣れているのか
爽やか笑顔で対応する。
「そうです。メグさんとユイさんですか?」
「はい。私がメグで、こっちがユイです。
今日は楽しみましょうねっ!」
恵も負けじと天使の笑顔で対抗する。
「勿論ですよ~!
俺がレンで、こっちがヒロです。
取り敢えず、寒いでしょうから
そこのマックに入りませんか?」
「そうですね~温まりましょうか。
ねっユイ、コーヒー飲みたいでしょ?」
「あ、うん」
ヒロはユイと呼ばれた女性を見る。
メグがカワイイ系ならユイはキレイ系で
系統が違う二人組だなと思った。
特にどちらがタイプだとか
そういう事は全く考えていなかった。