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恋愛無双ーレンアイムソウー
第4章 レンタル彼氏ー出会い篇ー
マックは1階がレジで
2階が飲食スペースになっている。
ヒロが砂糖やミルクの有無を尋ねてきて
レンがサラッと言った。
「コーヒー買って持ってくので
お二人は先に2階へ上がってて下さい」
「良いんですか~?二人共優しいなぁ。
お言葉に甘えて行こ~ユイ!」
「うん。あ、ありがとうございます」
恵もサラッと返して
結子はレンとヒロにお礼を伝える。
恵に手を引かれて階段を昇っていき
近くのテーブルの椅子に腰を下ろす。
恵を見ると瞳をギラつかせていた。
「結子、どっちがタイプ?」
「んーどっちも別に」
「じゃ~私レンくん狙うね!」
「どうぞー」
簡単に会議を済ませると
レンとヒロがコーヒーを持って
階段を昇ってきた。
「お待たせ」
「あっありがと~」
レンが持ってる一つのコーヒーを
迷う事なく恵に渡し、隣に腰を下ろした。
その行動を見て恵と結子は
レンは恵狙いなのだと確信する。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
結子はコーヒーを渡してきたもう一人
ヒロと呼ばれていた子を見る。
髪は明るめの茶色で長さは普通で
ゆるめのパーマをかけていて
一見チャラく感じるのだが
顔の造りがそれをカバーしてる様だ。
二次元の世界で言う"王子様"みたいな
雰囲気を醸し出している。
ーーー若い頃の松●桃●に似てるかな?
テレビっ子の結子はすぐ
似てる芸能人で表現したくなるのだ。
ーーーレンって人は…
すぐにレンに視線を移す。
髪は茶色と黒色が混ざってて
少し長めで全体的に癖毛っぽいが
甘さと強さを兼ね揃えた顔が
それさえも長所にしている様だ。
幅広い年代の女性から
好かれるであろう雰囲気だ。
ーーーこの人は岡●准●っぽいかな。
ふと恵を見ると既に
レンに向けてロックオン状態。
こんな時の恵は女から見ても
可愛いから不思議だ。
「レンくんって何歳なの~?」
「27歳です」
「年下なんだ!でも仲良くしたいし
敬語なくていいよ~」
「それじゃータメ語で!
メグって呼んじゃおーかなー?」
レンもまんざらでもない様だ。
恵とレンを交互に見つめる結子に
ヒロが椅子を寄せてくる。
「ユイさん。俺もタメ語で良いですか?」
「うん。別にいいよ」
結子はそんなのどうでも良いとばかりに
素っ気なく返事をした。