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恋愛無双ーレンアイムソウー
第5章 12月中旬


ーーー予約や指名が優先されるって
他の客からクレームが来ないだろうか…。


「私はレンくん指名できるし
結子はヒロくん指名できるって事よ!
それで無料!タダよ、タダ!
イケメンとタダで会えるなんて幸せぇ~」


恵は本当に幸せそうに目を潤ませている。


ーーーめぐならいくらでもタダで会えるんじゃ?


無駄に選り好みしなければ
恵はモテるし交友関係が広い分
出会いも多いはずだ。

その機会を潰しているのも
また恵本人なのだけれど。


「私はヒロくん指名じゃなくていいや」
「へ?なんでよ」
「ヒロくんとは個人的に会う約束してるし」

「ええっ!」
「ゆいこりん!それ本当なの?!」


二人とも食いぎみに結子を見つめる。


ーーーしまった。余計な事を言ったかも。


「いやー……」
「待った!」


そろーりと後退しようとすると
すぐに蘭に捕まる。


「やっぱりねぇ」
「や、やっぱり?」

「店を介してじゃなくて会う約束するなんて
ただ事じゃないわよ。なんで隠すのよ」

「だって…」
「だって?」
「こんな風に問い詰められるの分かってたし」
「そりゃー問い詰めるでしょうよ。で?」
「で?」
「なんでそんな話になったわけ?」


蘭がニヤリと笑う。

蘭の横に移動してきた恵も腕を組んで
結子を見ながらニヤついていた。


「吐いて楽になりなさい、結子」


恵が刑事みたいな事を言う。


ーーーなんでそんなに楽しそうなんだろ。


結子の恋愛の事になると
普段以上に口はもちろん首を突っ込む二人。

結子は思い出していた。


『もう子供じゃないんだから』
と以前に言った事がある。

だが二人から返ってきたのは
『大人だから心配なのよ!』
のストレートな一言。


ーーー私、そんなにこじらせてんの?


テレビやネットで話題になっている
“こじらせ女子“


ーーーもしかして、かなりやばい?


それなら広海からの申し出は
結子にとって良いものになるはずだ。


「お……」
「お?」
「おためし交際をする事になって…」
「おためし交際…」


蘭は考え込むように黙ってしまう。


「それは、ヒロくんから言い出したの?」
「あ、うん」
「おためし交際ねぇ…」


恵も神妙な表情を浮かべる。


ーーー私の判断は間違ってた?

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