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恋愛無双ーレンアイムソウー
第4章 レンタル彼氏ー出会い篇ー

「それなら問題ないよ。
ユイさんの望みを叶えてあげる」

「え?」
「付き合ってとか言ったけど
俺も今は彼女いらないんだよね」
「そうなの?」
「彼女を作る意味が分かんなくてさ」
「あーそれ分かる」
「でもユイさんには興味があるんだ。
こんな言い方、失礼だと思うけど。
だからさ、定期的にデートしようよ」
「でも…」


口ごもる結子の肩をグッと掴み
真剣な眼差しで詰め寄る。


「俺と"おためし交際"してみよ!
はい、もうこれ決定事項ね!
キスした仲なんだから拒否出来ないよ!」
「うっ……」


余程キスした事が心残りなのか
結子は何も言わないで目を伏せた。

それが何となく同意の様子だと気付き
ヒロは結子を抱き締めた。


「ちょっ…」
「よろしくね、ユイさん!」
「うーん…」


少し迷ってる様だが
ヒロは気にせずに話を進める。


「気になってたんだけど、ユイって本名?」
「ううん」
「やっぱ違うんだ。でも近いでしょ?
俺は広海(ひろみ)って言うんだ。
だからヒロね。ユイさんも教えてよ」
「私は…結子(ゆいこ)」
「結子か…良い名前だね」
「広海もね。ありがとう」


結子はふっと優しく微笑んだ。

会ってから今までで一番の笑顔だった。


それからネカフェを出て
早朝でも人が多い天神の街を歩く。

帰路を心配しつつ
「家まで送るよ」と広海が提案するも
結子は「大丈夫」と頷かなかった。

そんなやり取りを繰り返す内に
駅に到着して二人は別れた。


ーーーーーーー


結子はバスに揺られながら
広海の事を考えていた。


ーーーヒロくんって変だなあ。
私なんかに興味持つとか…
"おためし交際"とか突飛な事…
よく思い付いたなあ。
でも…何でキスしたんだろ?
キスが仕返しってどういう意味かな。
付き合ってくれたら教えるって、
"おためし交際"でも有効なんかな?
次いつ会うか分かんないけど…
会った時聞いてみよーかな。
あー…眠いなあ…
帰ったら思いっきり寝よ…
あっ…そういえば携帯…



携帯を見てなかった事に気付いて扱うと
何件もの着信やメールが届いていた。


「あー…めんどいっ」


帰宅してからの事を想像して
小さく言葉と溜め息を吐いた。


「……ふっ」


それでも笑えるのは
広海のおかげかな、と思いながら
流れる景色を眺めていた。

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