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恋愛無双ーレンアイムソウー
第5章 12月中旬


重い体を引きずって帰宅した結子は
玄関のドアを開けて、すぐに閉めた。


ーーーやっぱいた。普通にいた。


階段を上がってきた足音を感知して
父親、及び親友二人が
玄関で結子を待ち構えていたのだ。


溜め息を吐いて
寝不足の体に尋問はきついなあ…
と思いながらドアを開ける。


「…ただいま」

「娘よ、今何時だと思ってるんだ!?」
「そうよぅ。朝帰りなんてハレンチね!」
「私はお持ち帰りに失敗したのに…」


好き勝手な事を言っている。


三人をスルーして自室へ向かい
「寝る。邪魔しないでね」
と言って襖をピシャッ!と閉めた。


「さっきのセリフ良い感じだった?」
「んー…もう少し渋めが良かったかしらぁ」
「レンくん…イケメンだったなあ…」


ーーーう…うるさい。


「でも娘に言ってみたいセリフNo.1が言えて
俺の夢が一つ叶ったよ!!」


ーーーどんな夢だよ。ショボ過ぎ。
そんな夢がまだあんの?


「良かったね。でも普通のパパはそんなセリフ
娘に言いたくないと思うけどぉ」


ーーー蘭の言う通り。全く嬉しくないし。
今日の蘭はマシな方かも。


「あっ!レンくんをまた指名しちゃお!」


ーーーやる気が凄い…それは誉めるけど。
あんたには"ヤる"気なんだろーね。


心の中でツッコミを入れながら
ベットの上で目を閉じる。

眠りに意識を集中させると
いつの間にか
三人の声は聞こえなくなった。


ーーー体が重い…ベットに沈むぅ…
あ……焼肉で…ニンニク食べるの…忘れてた……


食への欲望を思い出しながら
結子は眠りについた。



ーーーーーーー



自然と目が覚めたのは
時計が午後3時を過ぎた頃。


リビングへ入ると
すっかりくつろいだ様子の三人は
仲良くテレビを見ていた。

が、その目はテーブルに置かれた
パソコンへと向かっていた。


「何してんの?」


結子が声をかけると
振り返った父親が画面を指差す。


「ほら、この前の」


画面が見えるところまで近寄ると
キレイにヘアメイクされて
可愛い服を着ている自分が写っている。

カメラマンの倉田が
"Disc"と言っていたそれは
静止画ではなかった。

撮影はもちろん
倉田と自分の会話が
はっきりと聞こえる。


写真が出来るまでを写した
メイキング映像だった。

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