この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋愛無双ーレンアイムソウー
第5章 12月中旬

ノートパソコンから離れた父親が
結子の方へ歩いてきた。


「結子」
「なに?」

「俺は…そういう意味での息子が
欲しいわけじゃないからな」


父親的には娘婿としての息子が欲しいのだ。

本当の息子が欲しいわけじゃない。


「…分かってる」

「ならいい。
じゃー俺は部屋で仕事するから。
蘭とめぐちゃん、ゆっくりしてってね」

「はーい」
「ゆっくりしていきまぁす」


父親は寝室へと向かった。

牛乳パックの注ぎ口を見つめていると


「うそぉーーっ!?」
「め…めぐりん…」


恵が奇声を発した。


「ど…どうしたの?」


気になって近付いてみると
パソコンの画面を見つめていた恵が
肩を震わせながら振り返る。


ーーーいや、本当にどうしたよ。


別に泣いてはいない。

泣くどころか目を輝かせているから
よほど嬉しい事があったのだろう。


「当たったの…!」
「当たった?」

「倍率高いだろうし、新規だから
どうせ当たらないって思ってたんだけどっ」

「は?倍率?」
「もー!運が良すぎっ!最高!」
「えー…?」


恵は興奮していて会話が成立しない。

隣の蘭へと目を向ける。


「どういう事?」

「えっとね、驚かないでね。
レンタル彼氏の1ヶ月無料パスポートが
当たったみたいよ」

「へー……」
「なにその薄いリアクション」
「え、だってめぐに当たったんでしょ?」


ーーーだからそんなに喜んでるのか。


恵はソファーの上でゴロゴロしながら
キャッキャ騒いでいる。

きっとレンの事を考えているはずだ。


「ゆいこりんもよ」
「……へ?」
「だからぁ、ゆいこりんも当たったの!」
「ふーん」
「ふーんって。喜びなさいよ」
「別に嬉しくないし」

「…嬉しくないですってぇ?!」


結子の言葉に恵が反応した。

どうやら聞こえていたようだ。


「結子!あんた今、レン彼の客を
全員敵に回したわよ!」

「敵に回すって大袈裟な」

「今やレン彼は人気店なのよ!
その店の無料パスポートが当たるなんて
かなりプレミア感あるんだからね!」

「あーはいはい。ごめんごめん。
でも無料って何が無料になるの?」

「デート代が店持ちになるの」
「店持ち?」


ーーーずいぶん太っ腹だな。


「しかも予約や指名が優先されるのよ~」

/87ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ