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今宵、君の全てを
第4章 後日談
また、俯いた真純。
俺にとっては“そんな事”でも、彼女は真剣に俺の事を気にしてくれたんだと思うと簡単には流せなくて。
「ね、真純」
名前を呼んで顔を上げさせた。
「……はい」
「真純が俺の事を考えて会わないようにしてくれた気持ちは嬉しいよ。でもね、俺は大丈夫。そんなに柔じゃない。真純と俺との事に誰に口を出させるつもりはないし、ましてやそれで真純を離す気もない。それにね、もし本当にそれぐらい歳の差があったとしても、俺は真純を好きになってるよ。周りに批判されても恋に落ちてる。それぐらい真純は魅力的だし、俺は本気で真純を愛してる」
形の良い眉がキュッと寄せられた。
「頼むから、周りに何を言われても、真純がそれを気にして俺から離れて行かないで」
「……はい。ごめんなさい」
じわりと潤んだ瞳を隠すように真純が頭を下げた。
その丸い頭を抱き寄せて。ふわふわと跳ねる柔らかな髪に口元を埋める。
「会いたかった」
「……っはい」
鼻腔を擽る甘い香り。やっと身近に真純を感じて落ち着いた。
「真純の家、行っても良い?」
「はい」
腕の中で頷く真純。その華奢な顎を掬い上げ、小さく震える彼女に口付けた。
俺にとっては“そんな事”でも、彼女は真剣に俺の事を気にしてくれたんだと思うと簡単には流せなくて。
「ね、真純」
名前を呼んで顔を上げさせた。
「……はい」
「真純が俺の事を考えて会わないようにしてくれた気持ちは嬉しいよ。でもね、俺は大丈夫。そんなに柔じゃない。真純と俺との事に誰に口を出させるつもりはないし、ましてやそれで真純を離す気もない。それにね、もし本当にそれぐらい歳の差があったとしても、俺は真純を好きになってるよ。周りに批判されても恋に落ちてる。それぐらい真純は魅力的だし、俺は本気で真純を愛してる」
形の良い眉がキュッと寄せられた。
「頼むから、周りに何を言われても、真純がそれを気にして俺から離れて行かないで」
「……はい。ごめんなさい」
じわりと潤んだ瞳を隠すように真純が頭を下げた。
その丸い頭を抱き寄せて。ふわふわと跳ねる柔らかな髪に口元を埋める。
「会いたかった」
「……っはい」
鼻腔を擽る甘い香り。やっと身近に真純を感じて落ち着いた。
「真純の家、行っても良い?」
「はい」
腕の中で頷く真純。その華奢な顎を掬い上げ、小さく震える彼女に口付けた。