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今宵、君の全てを
第4章 後日談
でも、拓真さんは私の言い訳に怒る事はなくて。
それどころか『真純と俺との事に誰に口を出させるつもりはない』って『もし本当にそれぐらい歳の差があったとしても、俺は真純を好きになってる』って言ってくれた……
年相応に見えない外見は私のコンプレックス。でも拓真さんはそのままで良いって認めてくれたみたいで、凄くホッとした。

『会いたかった』

その言葉が胸に染みた。

ダメだなぁ、私……

思わずはぁと息を吐いたら、横から拓真さんにギュッと抱き締められた。
いつ終わってたのか、ドライヤーはクルクルとコードを纏められてテーブルの上。ソファーに座っていたはずの拓真さんは私の隣。髪が短くなって遮るもののない首にチュッチュと口付けを落としてくる。
「んっ……」
擽ったさに肩を竦めても、拓真さんのキスは止まらない。
「あっ、は……」
お風呂場でたくさん弄られた身体はあっという間に火を点す。
「可愛い」
「っ……やっ!」
キツく吸い上げられてチリッと痛む。

あ、ダメ、隠せない……

髪が長かった時は隠せたキスマーク。でもショートにした今、剥き出しの首は隠しようがない。
「た、くまさん、ダメ、です」
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