この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
インスタントコーヒー
第11章 そして
先生は私をドサッとベッドの上におろし
覆いかぶさってわたしの前髪を搔き上げる。
「ほんとに色っぽくなった…
俺、本当におかしくなりそう」
「優しく…してくださいね」
わたしは意地悪く言う。
「当たり前。彼女なんだから。」
『彼女』。私は先生の彼女。
現実が、角砂糖みたいに溶けて
現実じゃなくなっていくようだ。
先生は私のスーツと下着を丁寧に脱がせ、
自分もスーツを脱いだ。
先生は私を抱きしめる。
「あったけえ…」
先生を肌で感じる。
鼓動も、体温も、
全部先生と一つになっていく。
先生はその細い指で私の全身を撫でる。
頭、頬、首、背中…
そしてその指は私の胸を捉える。