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インスタントコーヒー
第3章 再び

お母さんにユイの家に泊まる旨を伝え、家を出た。

ユイとたわいもない会話をしながら勉強する。
小さい頃の思い出話だとか、あの先生がウザいだとか、クラスの誰がかっこいいとか、上杉先輩との話だとか、本当にどうでもよい話。

こういう話で盛りあがれる関係に居心地のよさを感じる。

距離感は変われどやはり大好きな親友である。


長時間勉強なんていう慣れないことをしたせいで頭が煮詰まってきた夜の10時ごろにユイの携帯が鳴った。
「もしもし? お母さん?」

ユイが電話を切る。
「お母さんから? どうしたの?」
「アヤ、ごめん。弟が塾の授業中に体調が悪くなって、お母さんと病院の救急に行ってるんだって。熱が高いらしくて、うつっちゃうと困るから、アヤには悪いけど帰ってもらって、って」
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