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インスタントコーヒー
第5章 その後

昼ごはんが終われば
せんせい、の物理の授業。

授業5分前を告げるチャイムが鳴ると
教室は一気に慌ただしくなる。

「やっば、教科書忘れた、借りにいかなきゃ!」

「ちょっと待って、今日小テストあるってマジ!?」

教室中のあちこちから声が飛ぶ。

そんなクラスメイトをよそに、私は1人座ってゆっくり深呼吸する。

普通にしなきゃ、
先生にもみんなにも変に思われちゃう。

チャイムがもう一度なって入ってきた先生は
どうしようもなく色っぽくて
黒板に書かれたgやμの文字の羅列よりも
先生の血管の浮いた綺麗な手ばかりを見てしまう。

あの手で先生は、私に…

ジュン、と下半身が熱くなる。
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