この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
インスタントコーヒー
第5章 その後
昼ごはんが終われば
せんせい、の物理の授業。
授業5分前を告げるチャイムが鳴ると
教室は一気に慌ただしくなる。
「やっば、教科書忘れた、借りにいかなきゃ!」
「ちょっと待って、今日小テストあるってマジ!?」
教室中のあちこちから声が飛ぶ。
そんなクラスメイトをよそに、私は1人座ってゆっくり深呼吸する。
普通にしなきゃ、
先生にもみんなにも変に思われちゃう。
チャイムがもう一度なって入ってきた先生は
どうしようもなく色っぽくて
黒板に書かれたgやμの文字の羅列よりも
先生の血管の浮いた綺麗な手ばかりを見てしまう。
あの手で先生は、私に…
ジュン、と下半身が熱くなる。