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インスタントコーヒー
第9章 支え〜タクside〜
結城とアヤのことは本当だったのだろう。
俺は階段を駆け下りていくアヤに
これ以上何を聞いて、
どう言ってやればいいのか分からなくて
アヤを追いかけることができなかった。
後ろを振り返ると、ユイがいた。
「お前、このこと知ってたのか?」
「…」
ユイは俯いて何も答えない。
「お前、知ってて何も言わなかったのか?」
つい口調が荒くなる。
「…落ち着いて。私が知ってること全部言うから。
2人でアヤのこと、助けよう。」
ユイは一息ついて、俺の目を見た。