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花咲く夜に
第6章 決心
学校って同級生の女子と会話するだろ?
普通に。

毎日風呂で、
『誰と会話したか』詰問されたよ。
男子や、先生が男なら全く怒らないんだ。


女子だと言うと泣いてた。バレンタインデーに、
チョコをくれた同級生がいた。

嬉しいと思うじゃん、
中学生なら。
持って帰ったら母さんに泣かれて捨てられた。

それだけじゃない……
同級生名簿を見て相手の女子の家まで行って、
親に暴言を吐いた。




俺は同級生から不信がられた。
不信がられた時に、
担任が母さんの異常にも気付いて父さんと懇談を取った。
父さんと俺はその女子の家に謝りに行った。



同級生から気味悪がられた頃に、
父さんがやっと母さんの状態を把握して………
離婚を決めた。


祖母さんは、
大阪へ引っ越してからは連絡が無いから〔上手くやってる〕と勘違いしてたようだ。

そう思っていたのに真逆だったから……離婚の報せを受けて憤慨した。


俺は担任と父さんとで話し合って、
この家に帰ることにしたんだ。
こっちの高校を受験して、受かった。




『祖母さんが、
大阪まで来てさ。
田舎から出たこともないのに。
1人で来たよ。
アパートで、
「アタシが貴斗を育てる。申し訳なかった」って父さんに頭を下げたのは覚えてるんだ。

………鮮明に』



母さんは、
そのあと………
自殺未遂をした。
命は助かったんだけど、下半身が不随なんだ。

今、
N市の総合病院に併設された施設に居るよ。






施設の支払いは、
父さんから半分送金されてきた。
祖母さんは昔は役場に勤めてた人なんだ。だから貯蓄はあった。
最初に大枚叩いて払ったみたい。





『お父さんは、どこに…………?』
めぐるは訊ねた。


『……今?
新潟県……。
新しい人と一緒になって生活してる。
手紙が、年に1回だけ来るよ』





『………誰から聞いた?
めぐるは………』

『え、』

『誰かから聞いたんだろ?狭い村だから、
粗方は皆周知の事実なんだ。』

『……………』
どうしよう。優さんには口止めされている……



『……はは。
言えないか?
告げ口みたいになるもんね』
いいよ言わなくて、と呟き寝返って背中を向けた。
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