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第6章 決心

『……あ、そういえば誕生日はいつだよ？』


『今頃聞かないでよ…
7月19日だよ』


『夏生まれかー。
俺、10月3日。
何だよ月上じゃん、めぐるのが』

『そうだったんだね…。
欲しいものかぁ……』

思い巡らせてみたが、
直ぐには浮かばない。
何せ物欲がないめぐるだ。

『無いなぁ』
『………そっか』
『貴斗が居ればいいかな』『………………』
『……何で黙るのよ』
『いや、
よくそんなセリフ言えるなと感動した………』


ぎゅうっと抱き締めた。



めぐるが抱き返そうとしたら、
スマホの呼び出し音が鳴る。

『あれ？
夜に誰だろ』めぐるは覚えの無い番号を見る。


『もしもし？』
貴斗はそーっと部屋を出ていく。





『………もしもし、
めぐる？
俺、雄大だけど……』


『…………え』


貴斗は通話に気を遣って部屋を出た。

（…………買って、
やりたいな…………）


脳裏に〔あるプレゼント〕が思い浮かび、
貴斗は口元を緩ませた…………