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花咲く夜に
第2章 移転
めぐるはまだ荷物がきちんと解かれて居ないゴタゴタした部屋で、
1人用ソファーに座っていた。


と言っても荷物自体が(処分する予定だったため)
段ボール箱3つ分である。

貴斗は中に入り、
『俺、土日は日中に隣町の郵便局にバイトに行くから』


『えっ、では私は何をすればいいですか?』


『祖母さんに訊いて、
手伝いがあればしてて。
無ければ休みということで構わない』


『わかりました』


夜9時。
めぐるは荷物も少なく、
もちろん電化製品も無いため部屋は静かである。
ストーブは貸してもらった。

『あれ、
貴斗さんメガネかけるんですね』

『ん?
あ、ああ。夜PC弄る時とか運転時とか。
たまにだね。
アナタは目が良さそうだね』貴斗は黒ぶちのメガネをしていた。


『あっ、はい。
視力は良いほうですね』


『あのさ、
大丈夫なの?
こんなトコ……過疎化の村に居て』
貴斗はいきなりポンと村に飛び込んできた、
同い年の女性を慮った。


普通に考えて、
無茶は無茶である。
環境が変わることも、
経験の無い畜産農業に携わることも。


元々都会育ちではないにしても、
見る限りは大人しい地味めの女性である。色白で痩身だ。


が、
めぐるは意外なことを口にした。
『大丈夫です。
最初は自分でもどうかと思ったけれど、
貴斗さんが優しかったから』


『優しい?俺が?』

『……あまり、
根掘り葉掘り訊かないでしょう?私の事情を。
それが優しく感じました』

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