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花咲く夜に
第2章 移転

……ああ。
そんな事か。
『だって死のうとしてたヒトに根掘り葉掘り訊けないでしょ』
貴斗は照れから、
少しキツく言い放った。
『あはは(笑)
そうだよね』
めぐるはツボなのか笑い声をあげている。
貴斗はふと、
『ドライブ行かない?
今から』と誘った。
『え、今からですか?』
『眠いなら構わないけど、良いモノを見せてあげようと思って』
―――――――――
夜の山道をワゴンRが走る。
『トラックじゃないのね』
いつもはトラックで出荷に向かうため、
トラックしか無いのかと思っていためぐるはそう溢す。
『トラックは座ってると疲れ易いからな』
(何だか、昔から知ってる友達みたいだわ)
貴斗は器用に左手でポケットからタバコを取り出し、車に置いていたライターで火を点けた。
BGMも無い。
息が詰まるかと思いきや、2人共に妙にリラックスしていた。
めぐるはジーンズに分厚いパーカージャケット、
貴斗もボロボロのダメージデニムにダウンだ。
そんな事か。
『だって死のうとしてたヒトに根掘り葉掘り訊けないでしょ』
貴斗は照れから、
少しキツく言い放った。
『あはは(笑)
そうだよね』
めぐるはツボなのか笑い声をあげている。
貴斗はふと、
『ドライブ行かない?
今から』と誘った。
『え、今からですか?』
『眠いなら構わないけど、良いモノを見せてあげようと思って』
―――――――――
夜の山道をワゴンRが走る。
『トラックじゃないのね』
いつもはトラックで出荷に向かうため、
トラックしか無いのかと思っていためぐるはそう溢す。
『トラックは座ってると疲れ易いからな』
(何だか、昔から知ってる友達みたいだわ)
貴斗は器用に左手でポケットからタバコを取り出し、車に置いていたライターで火を点けた。
BGMも無い。
息が詰まるかと思いきや、2人共に妙にリラックスしていた。
めぐるはジーンズに分厚いパーカージャケット、
貴斗もボロボロのダメージデニムにダウンだ。

