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花咲く夜に
第3章 興味
昼休憩。

昭恵が作った焼き鮭、ほうれん草のゴマ和え。
白いご飯、沢庵。


最近は3人で座敷間で食べている。

めぐるは、
昭恵と貴斗に先にどうぞと伝えたあと………


自室へ上がりスマホを手にした。

〔美藤拓海〕をコールする。

日曜日だから、
休みは遊びに行っているか寝ているかのはず。


ワンコールで『もしもし!!?』
と切羽詰まった声がした。


『あ、拓海?』

『めめめぐる、
お前どこに居るんだよっ!!
母さーーーん、めぐるから掛かってきたーーー』

叫んでいるのが分かった。

『ちょっと貸しなさい…………めぐるっ!
あなた今どこにいるの!!心配したじゃないのっ!』
伯母の怒鳴り声が耳を貫く。

『母さん。
あのね、私今隣県のN駅近くにいるの』


TELの向こうで(おい、代われよ……)
と揉めている。

『ああ、めぐる?
俺オレ。
どこに居るの?
元気にしてるのか?
入院はしてないよな?』
詐欺の主のような物言いで、
拓海は矢継ぎ早に質問した。
『拓海。
私は隣県にいる。
元気に働いてる。
入院もしてないよ。
連絡が遅くなってごめんなさい』


『はーーー。
何だ隣県か………。
ちゃんと生活してるんだな?
何で何も言ってくれないんだよ…。もう2・3日居場所が分からなかったら捜索願い出そうって話してたんだ』

言わないのではなく、
言えなかったのだ。

(醍醐山桜で首を括って死のうと思ってたなんて説明したら、
拓海と母さんが卒倒しちゃうわね)

『ごめんなさい。
色々あったから…。
生活を建て直したくて、
移住したの(嘘)。
農家で住み込みで働いてるのよ』

『ええっ、
めぐるが農業?!
お前心配ないのか??』

『あはは(笑)
意外と出来てるみたいだよ。』
めぐるは昼前に訊いた葛城宅の住所を伝える。


『分かった!』
プチッと通話が切れた………。

(まさか、来る気じゃないでしょうね)



その〔まさか〕が的中し、
お昼2時には拓海の車が貴斗の家の庭に滑り込んだ……………
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