この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
たとえそこに、愛がなくとも
第3章 理不尽な嫉妬


こんな人間、好きになったって仕方ない。

彼にとって私は脅し相手でしかない。私は口止め料を身体で払っているだけ。最低な関係だ。

そもそも彼は風俗店の客で、店で出会った相手で、お互いの欲を満たすためにいつも抱き合っていて。

私たちにとってその関係が正しかった。それ以上を求めるのは間違えだ。

でもそれでよかった。それだけで十分だった。満たされるはずだった。

なのに、どうして物足りないと感じてしまうのだろう。どうしてこんな切ない気持ちになるのだろう。

夢中で彼を求めているはずなのに、寂しいという感情だけが消えない。

彼に、愛情を求めてしまっている。

きっとあの頃からずっとそうだった。

彼の愛情がほしい、彼に愛されたい。彼と、身体の関係以上になりたい……。

それを望むのは私だけなの?どうしてこんなに求めてくれるのに愛してはくれないの?

「ねえ、類さん」

「なんだ」

「類さんは……」

ーー私のこと、好きになってくれますか?

なんて、何バカなこと聞こうとしているんだろう。

私は自分の思考に苦笑した。


「……なんでもない。ねえ、もう一度抱いて?」

私は彼の上にまたがり、彼のモノをそっと撫でた。

「……っ、バカ、くすぐったいだろう」

「大丈夫よ。どうせすぐ気持ちよくなるから」

「……お前、今日はやけに積極的だな。脅されているくせに」

「別に、ただこうなった以上はこの関係を自分なりに楽しもうと思って」

「ポジティブなやつだな。じゃあその手で俺をもう一度その気にさせてみろよ」

「私を誰だと思ってるんですか?元風俗嬢ですよ」

「そんなんじゃ全然足りない。もっと、感じさせろよ」



/89ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ