この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
たとえそこに、愛がなくとも
第3章 理不尽な嫉妬

私は手で弄るのをやめ、口で咥えて手と一緒に上下に動かした。
たまにくぼみをペロッと舐めたり裏筋を指で撫でたりすると、彼は気持ちよさそうに吐息を漏らす。
口の中で大きくなっていくそれを、私は愛おしそうに愛撫した。
あの仕事で、こうして咥えるのは大嫌いだったのに。
彼のためなら、なんだってできてしまう。そんな自分が怖い。
再び彼のモノが大きくなれば、位置を逆転させ、彼は私の中へと入ってくる。
「緩いな……もっと締めろよ。モノ足りない」
「ああっ」
彼は中に入れたまま割れ目を親指で撫で、敏感な部分を円を描くようになぞった。私の膣内は彼のモノをぎゅっと締め付け、その刺激でさらに私の中で大きくなる。
「気持ちいい……」
……でも、やっぱり寂しい。
ねえ、ただ、一言でいい。一度だけでいい。
”愛してる”って、嘘でもいいから言ってほしい。
ねえ、好きになってよ……。
抱かれるたびに、彼と身体を重ねるたびに、私は彼のことを好きになってしまっている。
だから、余計切ない。愛情なしに彼に抱かれることが。
私は彼の首に腕を回し、その気持ちを全て淫らな声に変えた。
「あっあっあっ、ああぁっ、類……っ、もっと、もっと突いて……っ」
「……っ、桃……」
彼に名前を呼ばれれば、胸の奥がきゅっと狭くなる。
そんな感情を、彼を求め、彼の背中に爪痕を残すこと、何も感じないようにと紛らわせていた。

