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怪しい薬の研究所
第4章 高校生の友人同士が……
「おーい、桜子! 大丈夫か?!」

 聞き慣れた徹の声で、桜子は起こされた。

 むくりと起き上がる桜子。

 ぼんやりした様子で目をこすりながら辺りを見回すと、すぐそばにいる徹に気づいた。

 桜子がきょろきょろしながら答える。

「徹……? あれ? ここは?」

 桜子は大きなビニールシートの上で寝かされており、すぐ隣で徹が座って桜子を心配そうに見ていた。

 周囲には鬱蒼と茂る草むらと、隙間なく生えている木々が目立ち、まるで山中のような景色だ。

 はるか遠くの木々の隙間からは明るい光が漏れており、まだ日中であることを示していた。

 それでも、木々や草むらに覆われているせいで、桜子たちのいる場所はやや暗い。

 徹が、桜子の様子をよく観察し、少し安心した様子で答えた。




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