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怪しい薬の研究所
第4章 高校生の友人同士が……
「よかった、気がついたか! ここがどこなのかは、まだ俺にも分かってない。桜子が目を覚まさなかったらどうしようと心配していて、それどころじゃなかったから」

 徐々に、気を失う前の記憶が戻ってきて、恥ずかしい思いを抱く桜子だったが、そんなことよりも、こうして徹から心配してもらっていることの喜びの方がまさった。

「心配してくれて、ありがとう」

「気にするな、当たり前のことだから。それより、持ち物とか、身体とかを調べてみてくれ。何かなくなってたり、何か変なことをされた形跡はないか? 俺の方は、持ち物はそっくりそのまま無事だし、こうして服を着てることが不思議だけど、それ以外には特にこれといって身体に不審な点はないな」

 桜子は、徹が手渡してくれたバッグの中を確認し始める。

 中身は、ポシェットやポーチを含め、全てが無事だった。

 身体もじっくり確認してみたが、特に異常は見当たらないようだ。




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