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怪しい薬の研究所
第4章 高校生の友人同士が……
「私も異常はないみたい。持ち物も全部無事だし」

「そっか、よかった」

 ホッとした様子の徹は、スッとスマホを取り出すと、手早く操作し、現在地を示す地図らしきものが表示されている画面を桜子にも見せて言った。

「何だか、来たこともないところにいるみたいだぞ、俺たち。とりあえず、すぐ近くに道路があるみたいだし、そこに出ないとな。歩けるか?」

「うん、大丈夫そう。……でも、もうちょっとだけ、休んでいてもいい?」

「もちろん。身体がだるいんだろ? 実は俺も」

 そう言って疲れた表情を見せる徹が、言葉を続ける。

「あの連中の薬が原因だろうな。色んな薬を使ってきやがって……」

「あ、あのクイズというか……作業の方は途中だったよね。どうなるのかな?」

 解きかけの問題用紙を思い出して、桜子が言った。

 徹が苦笑して言う。




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