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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
 実際、凜の方からは見えないが、太一の股間は正直な反応を示していたのだ。



 凜の反応は表面上は分かりにくいものの、とっくに下着をびしょびしょにするほど濡れており、自分の花蜜の香りに本人が気づくほどだった。

 どうにか気を鎮めようと、目を閉じる凜。

 せわしなく動く脚と腰の動きも、溢れ出る花蜜も、どちらも止めようもなかったが。

 凜は苦しみながら、「全部脱ぎ去りたい」「下腹部を自分で触りたい」と心底願ってた。

 情欲で目は黒々と輝き、頬は真っ赤だ。

 何の気なしに正面の太一に視線を送ると、ばっちり目が合ってしまった。

 そして、太一がまさしく自分と同じ様子なのを見て取る凜。

 ごまかすかのような曖昧な笑顔を見せて太一が言った。

「何か、気分が悪くなってきた……。凜もそうか?」

 何気ない風を装ってはいるが、太一の声ははっきり分かるほどに震えている。

「だ、大丈夫? 私もちょっと気分が……」

「だよな。恐らく、ここは空気も悪いし……。くそ! さっさと終わりたいのに!」

 積もる苛立ちをぶつけるかのように、太一は片手で思いっきり机を叩いた。




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