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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
「凜は……男とその……した経験はあるのか……?」

 凜にも、十分に質問の意味は理解できたので、すぐに答える。

 普段なら唐突にこんな質問を受けてしまうと、戸惑いを隠せないはずの凜だったが、今は状況が状況なので、素直に受け入れてしまっていた。

「……ないよ。……そう言う太一はしたことあるの……?」

「いや、僕もない……」



 二人の間を沈黙が包み込んだ。

 もっとも、手や腰はせっせと動き続けており、立てる音もそのまま流れ続けていたが。



 気詰まりな沈黙をかき消すかのように、太一が大きく深呼吸をしてから言った。




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