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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
「そっか、凜もないのか……。それなら、変なことお願いできないな……」

「へ、変なことって……?」

 どんなことを太一が求めていたのか薄々気づいていた凜だったが、自分から言う勇気はなかった。



 太一がしどろもどろになって答える。

 かなり狼狽しているようだ。

「そ、そりゃ……僕、今こんな状態だし……その……。ま、まぁ忘れてくれ! 何言ってんだ、僕は……!」

 ぎこちなく首を振る太一。



 しかし、意図をしっかり理解している凜は、顔だけ振り向いて太一を見ると、思い切って言った。




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