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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
「やっぱ歩くしかないな……。凜、歩けるか?」

「うん、ちょっと身体がだるいだけで、別に怪我もしてないし大丈夫。持ち物も全て無事みたいだね」

 ここで再び持ち物や身体を調べる二人。

 やがて太一が言った。

「そうだな。身体と持ち物が無事だったのが、不幸中の幸いか。とんでもない目に遭ったけど。あんな……」

 ここで太一が口をつぐんだ。

 薬の力によるとはいえ、凜と性交してしまったことを思い出したらしい。



 それは凜も同じで、頬が急に赤く染まってきた。



 漂い始める気詰まりな沈黙を破らんと、凜が口を開く。




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