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光 “I can see your halo.”
第1章 別れと始まり
「同じ電車だったんだね。」

「っていうか、みんななんかあったの?いつもと雰囲気が違う…けど。」

星さんにあっという間に指摘された。
長年の知り合いというわけでもない人に気付かれるなんて、私たち、相当顔がヤバイ?
さっきまで言い合いをしていた美怜は完璧を装えず焦り出して、顔が赤くなっている。
そんな美怜は久々に見たから、思わず知花と笑ったら、ものすごい剣幕で怒られた。

「あのねぇ、知花はともかく、元凶の琴莉は笑う権利ないわよ!もう、泊めないからね!」

真っ赤な顔をしている美怜もレアだ。

「ちょっと、聞いてるの!?」

「分かった、分かったから!ごめんなさい。」

私たちのやり取りを見て、星さんと一ノ瀬さんが笑って『大丈夫そうかな?』なんて言っている。
知花が私の話を伏せながら、飲み過ぎたとだけ説明してくれているのが聞こえる。

「笑って謝られてもね!」

「ホント、反省してる!翌々日まで引きずるとは思わなかったの!」

「っていうか、当分、日本酒持ち込み禁止だからね!ワインも!焼酎ストレート飲みも禁止!」

「はーい…」

「琴莉ちゃん、酒豪なんだな…」

星さんと一ノ瀬さんが若干引いてる…?
苦笑いで『酒豪』と言われて、さすがに一昨日の飲み方を反省した。
改札を出た後も、美怜に叱られながら歩いて、会社に着いた。

「はぁ…会社だ…仕事だ…」

「美怜、やめてよ。今日は絶対定時で上がるつもりで頑張ろう。」

「いいなー…私、絶対残業だもん。」

すでに定時で上がることを諦めてため息をついた。
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