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光 “I can see your halo.”
第2章 元カレと体調不良
「これからは、もっと周りを頼れよ?」

「いやー、泣くのって癖になりそうで…怖くて…」

"怖い"と言った私の言葉に、滝本さんの身体がピクッと反応した。

「泣いてる自分は嫌いなんです。だから、泣いた後の反動というか、落ち込みで…鬱になりそうなんですもん…」

「あぁ、自制心が強すぎなんだよな。甘えるのが下手すぎる。」

甘えるのが下手すぎるって…
だって、今まで甘えていいよって言ってくれる人なんていなかったし、甘える=自分に甘い、だと思っていたから…

「甘えたら嫌われると思ってるだろ?完璧じゃないと好きでいてもらえないって。」

滝本さんの言葉が思いっきり心に刺さった。
心臓がズキズキと痛くなってくる。
胃痛と混ざってわけが分からない。
痛くて苦しくて、冷や汗が出て、視界も不鮮明になる。

「で、でも…かっ、完璧じゃなくちゃ…必要と、して、もらえない…」

涙が決壊寸前の顔で滝本さんを見てそう呟くと、眉間のシワが深くなって、ものすごく悲しそうな顔をした。

「あのな?お前も俺も、誰しもが完璧じゃねぇの。でも、お前はお前にしかない長所があって、その長所は俺らの課では必要不可欠なんだよ。」

「……。」

「お前が完璧じゃなくても、俺達はお前がいないと困るんだよ。誰もお前に完璧を求めてなんかいねぇんだから。な?」

決壊した涙が頬だけじゃなく首も、顎から落ちて洋服や手までも濡らしていく。
下唇を噛んで、声は我慢していたけれど、肩はヒクヒクと震えてしまう。
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