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夜は、毎晩やってくる。
第7章 男と女の幸せ
恋愛は始まってしまえば発展する。
ひとつを手に入れると次が欲しくなる。
女は、手にしたものをずっと手にしていたいけれど、男は違う。
男にとって大事なのは手に入れることであって、手にし続けることではない。
この、一見よく似た些細な違いにすぎないものが、実は大きな違いなのだ。
日菜はそれをよくわかっていたから、幸せになるためにはどうすればいいかも知っていた。そのための道具も。
一週間後、お互いの前で初めて服を脱いだ日。
順の身体には手錠だけでなく、縄がかけられた。
「裸を見て興奮しちゃったら、順、私のこと、押し倒しちゃうでしょう?」
「僕はそんなこと……」
日菜は順を押し倒した。
雁字搦めにされて身動きが取れない身体は容易くベッドに仰向けとなり、ただ一枚残った布きれであるボクサーブリーフが、その膨らみを天に向ける。
「興奮してるじゃない、順。ここ、どうしてこんなに大きくなってるの? 触ってもいい?」
「ひ、日菜ちゃ……!」
返事を待たずに手を伸ばし、布の下の肉の熱を確める。
「凄い……燃えてるみたい」
「うっ……あっ……そ、そんなに……強く握らないで……」
「どうして?」
「ど、どうしてって……あはぅっ!」