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夜は、毎晩やってくる。
第7章 男と女の幸せ
日菜がこねてやると、熱肉が硬くなって棒状のその形を、ブリーフを突き破ってしまいそうなほどクッキリと浮かび上がらせた。
順の甘い呻きは、肉の呻き、身体の上と下とで連動する快悶のどよめき。
「ヒクヒクしてる……なあに? 私に触られて感じているの? こんなんじゃあやっぱり、押し倒してたんじゃない?」
「あ……あ……や、やめて……それ以上触られ続けたら、僕……!」
布の上から柔らかくこすり立てられて苦しげに仰け反る順。
「続けたらどうなるって……?」
「で、出ちゃう……」
日菜をゾクッとさせる恥ずかしそうな囁き声。
嗜虐的な気分になっていじわるを口にしてしまう。
「何が……出るのかな?」
「知ってる……でしょ……あ、ああうっ……せ、精液だよ……男の……」
実際、こうして耳にするまで、本当はそんな言葉すら知らなかったりするのではないかというくらい、日頃は無邪気な言動ばかりの順の口から発せられたその言葉。
順自身も、口にしたくなかったのは明らかで、ちょっと涙ぐんですらいた。
でも、その涙が日菜のいけない心を加速させる。
「どうしてそんなこと知ってるのかな? 普段、自分でしてるんじゃない?」
「しっ、してないよ……そんなこと、したことなんかなんいよ!」
嘘だ。
一瞬見せた躊躇いでわかる。
日菜は順のことがますます好きになった。