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夜は、毎晩やってくる。
第9章 届けて欲しいの 後編
なるほど、スペシャル。
予想外。ネタバレ禁止なわけよね。
……てゆーか、予想外すぎるよ!
なにそれ、ホント想定外! 面白サービスにも程があるでしょ!
何かあらぬことを期待していたあたしが馬鹿みたい。
会社から帰って、ちょっと可愛い下着に穿き替えまでしたというのに!
「こちらにサインか印鑑を……」
王子様が小包を差し出す。
それは、さんざん迷った挙句、ネットショップで購入したドレスだった。
うう……そうよ。
スペシャルサービスなんだから、きっと王子様が部屋に上がって何かしてくれるんだと思ったの。
それでドレスを着るのを手伝って下さらない?」とか言って誘おうとしたのよ。
それなのに、あーもう、あたしってホント馬鹿!
小太りの爺やがお供についてくるのがスペシャルサービスだったなんてね!