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夜は、毎晩やってくる。
第9章 届けて欲しいの 後編
ソファに抱き降ろされたあたしが呆気にとられている前で、爺やがガサゴソと包みを開ける。
「ちょっと、勝手に開けないでよ!」
「ご心配なく、爺やは若い頃、仕立て屋をしていましたから、服の扱いはお手の物です」
王子がやんわりと私をソファに押し止める。
「……そ、そういうことじゃなくって! あっ……」
「着替えるには、服を脱がなくては……お手伝いいたしましょう」
立ち上がろうとした私を抱きすくめて隣に腰を下ろし、王子があたしの着ていたブラウスのボタンを外し始める。
「えっ……えっ、やだっ……ちょっと……あ……」
スルリと潜り込んできた長い指に、ブラの上から乳房を包み込まれて、ついあたしはビクッと身体を震わせてしまった。
「んっ……あっ……い、いやっ……こ、こんなの……!」
しなやかに、しかしそれでもいやらしい官能的な指の動きで、あたしの胸の弱い所を責め始める王子。
確かに、それを期待していたけれど。心待ちにしていたけれど……。
ち、違う……こんな、こんな風にじゃないの……。
「さあさあ、お召し替えの準備はできましたかな! なんとも素敵なカッティングドレスでございますな! これは下着も脱ぎませんと」
「爺やの言う通りだね……脱がせるよ?」
甘い声で王子があたしの背に手を回し、ブラのホックに手を掛ける。