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夜は、毎晩やってくる。
第9章 届けて欲しいの 後編
あたしは、クチの中の王子様のものを外に出し、哭くように叫んだ。
「んだ! オラ、照男の家さ入る! んああっ!式挙げっぺ! んはあっ! 可愛がってくろぉ……愛んごい嫁っこさなるで、オラのこといっぱい、いっぱい、可愛がってけろぉ……!」
「おう、毎晩可愛がっちゃるけん、任しぃし!」
どぷうっ!
あたしの蜜壺の奥底に届くひと突きを入れて、照男が硬直する。
「で、出よるっ……! 出よるぞ、都!」
「んあああっ……出てるっ……照男の熱いの……注がれてる……!」
お腹の中に、逃げる魚群の如くの勢いで吐き出される海の男の精。
その同じ熱を顔にも浴びて、王子様もまた絶頂したことを知る。
瞬間、頭が真っ白になってすうっと気が遠くなる。
「あ……ああっ! イク……あたしぃぃっ……イッちゃう……!」
オーガスムスだ。二人の男の精を身に受けながら、あたしは楽園へと旅立った。