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秘密の二段ベッド
第4章 うえ と した
ヒクヒクヒクッと大げさなくらい入り口が痙攣した。
頭の中が真っ白になる
知らず知らず足に力が入って、腰を想像のお兄ちゃんに突き出すように持ち上げていた。
がくがくと体が揺れる。
それくらい気持ち良かった。

はぁはぁと息をして、体をベッドに押し付ける。
余韻がなかなか去らない。ぼんやりイッた瞬間を思い返す。
……。

「……っ!」
わたしは自分の口を押えた。
大きく目を開く。

わたし、さっき……。イク時、声出してた?

夢中だったから、よく覚えていない。
でも、言ってしまった気がする。
喉を押さえた。さっき声が、ここを通った感覚があるような、ないような……。
どっちだろう、どっち?
想像の中で言ったのか、現実に言ったのか、はっきりしない。ほんとうにわからない。

口を押えたまま混乱していると、下から小さな音が聞こえてきた。

何かを擦るような、聞きなれたあの音。

「……あやね……」

音に混じって、声がした。
お兄ちゃん。

「あやね、っぁあ」
お兄ちゃんがわたしの名前を呼んでいる。
胸のドキドキが倍くらいに速くなって耳元ですごい音を立てる。
やっぱり、わたし声出してたんだ。
「お兄ちゃん、イクっ」って、聞かれちゃったんだ。
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