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ケン兄とボク。
第1章 ケン兄とボク。
 その日、その朝、目が覚めた時、ボクは恥ずかしくて仕方がなかった。

 布団の中で、昨日……正確には今日の二時頃から二時間もない間の出来事を思い出して赤面する。

 なんせ、ボクはズボンを脱いだまま寝ていたし、隣で寝ている従兄も同じ格好だ。それに、これが一番重要で、ボクらはたぶん、昨夜はどうかしていたんだと思う。

 思い出してみても、普通に考えて有り得ない事をしたと思うんだ。だって、昨夜は…………。


  †


 夏休み。久しぶりの帰省。両親と一緒におばあちゃんちに帰るとあって、ボクの心はかなり弾んでいた。狭い車内に旅荷物を沢山積んで、高速を走るのはとてもワクワクする。

 流れる車窓が都会から徐々に田舎に変わっていくのを見ているだけで、楽しさも増して行くのだから不思議だ。

 学校の友達と遊んだりするのとはまた全然違う、田舎ならではの竹馬遊びや、従兄姉達とのゲームなど、楽しみが一杯なのだ。

「ゆうた、もうすぐ着くわよ」
「うん、楽しみだよね、お母さん!」
「今回はケン君とルイちゃんが来てるからな。ゆうたも楽しみだろ?」
「ケン兄とルイ姉も来たんだ? 二年振りだよね?」
「そうだなぁ。去年はケン達、旅行行ってたもんな」

 ケン兄はボクの一個上で、○学一年、ルイ姉は三年生なんだ。二人とも去年は外国に旅行に行ってて、会えなかったから凄く楽しみだ。

 ボクも背が伸びたけど、二人とももっと伸びてるんだろうな。……そうだったらちょっと悔しい。負けない。うん。

 一人頷いていると、車が止まった。やっとおばあちゃんちについたね。

「よ、ゆうた! 久しぶり!」
「久しぶりだねゆう君。元気してた?」

 車から降りると、すぐに二人が駆け寄ってきた。

「……負けたぁー」
「「??」」

 二人ともボクよりやっぱり大きくなってる。ボクも大きくなったつもりだったのに!
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