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ケン兄とボク。
第2章 二日目。
「あっ……ちょっ……ケン兄、やめてってば……!」

 ケン兄の手を必死に抑えながら、ボクは小声で抗議する。今、母さんや叔父さん達に振り向かれるのはダメだ。ぜっっっったいに大変な事になる。

「なーに言ってんだよ。こんなに硬くしといてさ」
「そ、それはケン兄がっ……ふあぅっ! だからそれやめてよ!」

 今、ボクは叔父さんの運転する十人も乗れるおっきい車の一番後ろの席にケン兄とルイ姉に挟まれて三人で座っている。じいちゃんの墓参りのあと、みんなでレストランでご飯を食べた帰りだ。

「ふーん。ねぇゆう君、本当にそれ、やめて欲しいの?」

 ルイ姉が耳元でくすくすと笑いながら訊いてきた。えっと……その。

「当たり前でしょ! ルイ姉もケン兄をとめっ……あっ……てよ!」
「んー? でもさ、ゆう君、すっごい気持ち良さそうだよ? 顔真っ赤にして、とろけそうだよ?」
「ち、ちがっ!!」

 そんな事ない!
 だいたいおかしいでしょ!?
 なんでこんな、車の、下手したら見つかって大変な事になるって所で、こんな事するのさ!

「ゆうた、大きい声出すなって。見つかっても良いのか?」
「誰のせいだよっ!」

 ケン兄をギッと睨み付けるけど、ケン兄はどこ吹く風でボクのチンチンを弄ってくる。

「だからやめ──」
「ん? どうしたのゆうた?」
「ッ!?!?」

 お母さん!? まさか気付かれッ!?

「あ、ゆう君ちょっと酔っちゃったみたいで。ねぇ父さん。ちょっと窓開けていい? 風当ててあげれば良くなると思うんだ」
「ん、おう良いぞ。大丈夫かいゆうた君」
「うぇっ!? え、あ、えっと……はい。風に当たっていれっ……ば、大丈夫だと……思います」

 ルイ姉ナイス!!
 焦った。本当に焦った。これなら、窓が開いていれば声も聞こえにくくなるし、例えボクがイっちゃったとしても、匂いも分からなくなる……じゃなくて!

 なんでボクはイった時の事まで考えちゃってるの!? 大事なのはボクが気持ち良いか、じゃなくて、今このケン兄の手を止める事でしょ!?

「ほらゆう君。これならイっちゃってもバレないよ? ケンに本当に気持ち良くしてもらったら?」

 ………………。
 その時、ボクはたぶん、泣きそうな目で、ルイ姉を見たと思う。




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