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ケン兄とボク。
第1章 ケン兄とボク。
 なんて言えばいいかな……。そう呟いてケン兄は上半身を起こした。ボクも吊られて体を起こす。

「……ルイ姉がさ」

 ルイ姉? なんでここでルイ姉が出てくるの?

「俺、ルイ姉に思い切って訊いてみたんだよ」
「……何を?」
「男女でセックスって気持ちいいのか、って」
「…………それ、ルイ姉怒らなかった?」

 お姉ちゃんとはいえ、女の子にそんな事訊いていいの?

「あぁ、それなら大丈夫。ルイ姉、むしろ俺にエロ本見せてくるくらいだから」
「げっほ! げほ!」

 変な咳が出た。る、ルイ姉? エロ本持ってるの!? そしてなんでケン兄に見せてんの!?

「大丈夫か?」
「げほっ。……う、うん。それで?」
「そしたら、急にどうした? って言われてさ。エロ本の事話したんだよ。それに、ルイ姉が持ってたのと違ったからさ」
「へ? 違うって何が?」

 もう色んな事に驚き過ぎて、何があっても驚かないと思う。

「ん……あぁ、ルイ姉が俺に見せてくるエロ本って、俺らみたいな男同士でエロい事してる本なんだよ」
「男同士で!?!?」

 なにそれ!!!!

「そう。なんかそういうのが好きな女子を、腐女子って言うらしいんだけど、俺、腐女子なのかなぁ……って」
「……どういう意味?」

 ケン兄男じゃん。女の子じゃないじゃん。

「クラスのヤツが持ってきたエロ本見ても、全然ドキドキしなかったんだよね。ルイ姉が見せて来る男同士のヤツはドキドキすんのに」
「えっと……」
「まぁとにかく。ルイ姉にそう言ったら、ニヤっと笑ってさ。男女でやるより、男同士の方が私は萌えるし、多分ケンもそっちの方が良いよって言われてさ」
「そ、そうなんだ」

 男同士の方が……って、そうなんだ……。ルイ姉、物知りだね。

「でさ、ゆうた」
「何?」
「……実験、してみていいか?」
「………………なんの?」
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